1日10分からできる!

血糖値を下げる「ながら運動」のススメ

こんにちは。
医療法人煌仁会 森川内科クリニック院長の森川髙司です。


「先生、運動の大切さはわかるんですが…」

「忙しくて運動する時間が取れません」
「ジムに通うのは、お金も時間もかかって無理で…」

糖尿病の患者さんから、こうした声を毎日のようにいただきます。

でも、運動の効果を得るために、特別な場所や道具は必要ありません。
実は、日常生活の中に“ちょっとした工夫”を取り入れるだけで、血糖値は大きく改善できるのです。

今日は、誰でも今すぐ始められる「ながら運動」の魅力と効果的な方法をご紹介します。


🔍 たった10分の運動で血糖値がここまで変わる!

当院で行った検証で、食後に10分間の軽い運動(階段昇降)を行った患者さんの血糖値が、平均で40mg/dlも低下しました。

実施内容食後血糖値
運動なし190mg/dl
10分運動後150mg/dl

「たった10分でここまで違うんですね!」
と、患者さんも目を丸くされていました。


なぜ「ながら運動」が効くのか?3つの理由


① 筋肉が血糖を“燃料”として使うから

運動をすると、筋肉がエネルギーとして血中の糖を取り込みます。
この作用は、激しい運動よりも“継続性”がカギです。


② インスリンの効きが良くなる

軽い運動でも、血流が改善され、インスリンの感受性が向上
同じ食事でも血糖値が上がりにくくなります。


③ 続けやすい=習慣化しやすい

「ながら運動」は生活の中に溶け込むので、特別な準備や気合いは不要。
だからこそ、続けやすく、結果が出やすいのです。


🏅 私がおすすめする「ながら運動」ベスト10


1. テレビを見ながら「その場足踏み」

  • 時間: 10〜15分
  • 効果: 下半身の血流改善・代謝アップ

「好きなドラマを見てる間に、気づけば汗だくです」(60代女性)


2. 歯磨きしながら「かかと上げ」

  • 時間: 朝晩3分ずつ
  • 効果: ふくらはぎの筋トレ・血流促進

3. 料理中に「スクワット」

  • タイミング: 煮物や炒め物の合間
  • 効果: 太ももの大きな筋肉を刺激=高いエネルギー消費!

4. 電話しながら「階段昇降」

  • 時間: 通話中ずっと
  • 効果: 有酸素運動として効果的。息切れしない範囲で。

5. 洗濯物を干しながら「背伸び運動」

  • 方法: つま先立ちで背筋を伸ばす
  • 効果: 姿勢改善と軽い下肢トレーニング

6. 掃除中の「腕振り運動」

  • 方法: 掃除機をかけながら大きく腕を振る
  • 効果: 全身運動に近づける工夫

7. 仕事中の「デスクワーク体操」

  • 時間: 1時間に1〜2分
  • 内容: 椅子に座って足の屈伸や肩回し
  • 効果: 血行促進・肩こり予防

8. お風呂上がりの「ストレッチ」

  • 時間: 5〜10分
  • 効果: 柔軟性アップ・リラックス・血糖安定

9. 買い物で「早歩き」

  • 方法: スーパーまでの道を“意識して早歩き”
  • 効果: 有酸素運動を自然にプラス

10. 就寝前の「ベッドエクササイズ」

  • 方法: 足上げ、腹式呼吸など
  • 効果: 副交感神経が優位に。眠りも血糖も安定。

⏱ タイミングも大切!運動効果が高まる時間帯


🍚 食後1〜2時間は「ゴールデンタイム」

血糖値が最も上がる時間帯。
このタイミングに運動を取り入れると、スパイク(急上昇)を抑える効果が大!

✅ 昼食後:オフィス階段で昇降
✅ 夕食後:テレビを見ながら足踏み
✅ 夜食後:歯磨き中のかかと上げ


🌅 朝の運動で1日が変わる!

朝の軽い運動には、血糖値の安定効果だけでなく、1日の集中力アップも。

「朝にかかと上げをすると、その日ずっと調子がいいんです」(50代男性)


🧑‍⚕️ 実際の患者さんの成功例


ケース①:デスクワーク中心の45歳男性

取り組み:

  • デスクで1時間おきに足踏み2分
  • 昼休みに階段5分
  • 帰宅時に一駅分歩く

3ヶ月後の変化:

  • HbA1c:8.2% → 7.4%
  • 体重:3kg減
  • 「仕事中の眠気が激減しました」

ケース②:主婦の52歳女性

取り組み:

  • 家事をしながらスクワット・背伸び
  • テレビ中に足踏み15分
  • 買い物で意識的に早歩き

結果:

  • 血糖値の変動が安定
  • 「家事が運動になって一石二鳥」
  • ご家族も巻き込み、家族全員が健康的に!

💪 私自身も「ながら運動」を実践しています

  • 朝の準備中: 歯磨きしながらかかと上げ
  • 診察の合間: 軽くスクワット(こっそり…)
  • 昼休み: 階段昇降
  • 夜: テレビを見ながら足踏み

日常のすきま時間を使うことで、忙しい診療の日々でも健康管理が無理なくできています。


🔁 続けるコツは「完璧を目指さない」こと


1. できる時に、できるだけ

毎日すべてをやらなくても大丈夫。
“サボった”と思うより、「また明日やろう」と前向きに。


2. 好きなこととセットにする

音楽、ラジオ、テレビ…
“ながら”だからこそ、楽しさと一緒に続けられるんです。


3. 簡単な記録をつける

「○」をつけるだけのカレンダーでもOK。
小さな達成感がやる気の継続につながります。


4. 家族や友人と一緒にやる

「今日やった?」と声を掛け合える関係があれば、自然と続けたくなります。


🧾 ながら運動の強度は“会話できるくらい”でOK


✔ 無理のない運動強度の目安:

  • 少し息が弾むくらい
  • 会話ができる程度
  • じんわり汗ばむくらい

これくらいの軽い運動でも、血糖値改善にはしっかり効果があります。


🛑 安全に続けるための注意点

  • 食後すぐの激しい運動は避ける
  • 血糖値が300mg/dl以上の時は運動前に医師へ相談
  • 足腰や関節に不安がある場合は無理をしない

🎯 運動効果を高めるちょっとした工夫

  • 水分をこまめにとる
  • 深呼吸をしながら動く
  • 正しい姿勢で行う
  • 運動前後に軽いストレッチ

🚶‍♀️もっと動きたい方へ「一歩進んだ運動」

  • 週末に30分の散歩
  • ラジオ体操の習慣化
  • 水中ウォーキング(関節にも優しい)

「ながら運動」に慣れてきたら、“ちょい足し”で効果をさらにアップできます。


🏡 あなたの暮らしに合った運動スタイルを一緒に

  • 在宅勤務の方
  • 子育てや介護をしている方
  • 立ち仕事や夜勤がある方

生活スタイルは人それぞれ。
あなたの毎日に合った、無理のない運動習慣をご提案します。


🍽 食事+運動の“最強タッグ”で血糖値を安定!

運動はそれ自体でも効果的ですが、食事療法と組み合わせることで効果は倍増!

食後の「血糖値スパイク」を抑えたい方には、食事内容やタイミングに合わせた運動法もアドバイスしています。


🟢 今日からできる3つのこと

  1. 今日の夕食後にテレビを見ながら5分足踏み
  2. 明日の朝、歯磨きしながらかかと上げ
  3. 出来たらカレンダーに**○印を1つだけ**

この3つだけでも、血糖値と体調に変化が現れます。


どんな小さなことでも構いません。
運動の疑問や不安があれば、いつでもご相談ください。

あなたに合った「続けられる運動習慣」を、私たちと一緒に見つけていきましょう。


[病院予約ページはこちら]

https://ssl.fdoc.jp/reserve/subjectlist/index/cid/s2552911?SITE_CODE=hp

1日10分のながら運動が、血糖値と人生を変える第一歩になります。

さあ、今日から始めてみませんか?


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