胃が痛い…それ、胃潰瘍かもしれません

ストレスだけが原因じゃない!正しく知って、しっかり治そう

🔍 最近、こんな症状に心当たりはありませんか?

  • 空腹時や夜中にみぞおちがズキズキ痛む
  • 食後、胃が重たくて、痛みもある
  • 胸やけがひどく、酸っぱいものが上がってくる
  • 吐き気がして、食欲がわかない
  • 黒っぽい便が出た(タール便
  • 貧血と言われたけど、出血場所が分からない
  • 「ストレスで胃が痛い」…そう思って我慢している

「疲れているだけ」「ストレスのせいかも」と、
そのまま放っておいていませんか?

実はそれ――胃潰瘍のサインかもしれません。


胃潰瘍ってどんな病気?

胃潰瘍は、胃の内側の粘膜が傷つき、深くえぐれた状態です。

胃は本来、強力な胃酸(塩酸)と消化酵素(ペプシン)を分泌して食べ物を消化しますが、自らの粘膜を傷つけないよう、粘液などで守るバリアがあります。

しかし、以下のようにバランスが崩れると…

攻撃因子(胃酸・ペプシン)> 防御因子(粘液・血流)

その結果、粘膜が傷つき、潰瘍ができてしまいます。


胃潰瘍の主な原因は?

「ストレスだけで胃に穴があく」わけではありません。実際には、以下の要因が関係しています。


✅ 1. ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)

  • 胃の中に住み着く細菌
  • 日本人の40代以上では感染率50〜70%
  • 幼少期に感染しやすく、潰瘍の7〜8割に関与
  • 胃がんリスクも高まるため、除菌が重要!

✅ 2. NSAIDs(痛み止めなど)

  • ロキソニン、ボルタレン、バファリン など
  • 長期・高用量・高齢者・併用で胃を守る力が低下

✅ 3. ストレス

  • 胃酸を増やす
  • 胃粘膜の血流を悪化させる
  • 単独での発症はまれで、他の要因と合わさることが多い

✅ 4. その他の要因

  • 喫煙・飲酒・不規則な食事・刺激物の摂りすぎ
  • ゾリンジャー・エリソン症候群など特殊な疾患

こんな症状は要注意!

🔸 一般的な症状

  • みぞおちの痛み(食後30分~2時間に多い)
  • 胸やけ・呑酸(すっぱいものが上がる)
  • 吐き気・嘔吐、食欲不振
  • お腹の張り(膨満感)

🔸 危険なサイン(合併症の兆候)

  • 吐血(血を吐く、またはコーヒー色の吐物)
  • タール便(黒くてネバつく便)
  • 激しい腹痛・冷や汗・ショック症状(穿孔)
  • 食べたものを何度も吐く(狭窄)

🆘 特に痛みがないまま出血するNSAIDs潰瘍もあります
「痛くない=安全」ではありません!


放っておくとどうなる?

  • 大量出血 → 貧血、ショック、命に関わる
  • 穿孔(胃に穴が開く) → 緊急手術が必要
  • 胃の狭窄 → 食べ物が通らず嘔吐を繰り返す
  • 潰瘍の慢性化・再発 → 生活の質(QOL)が低下
  • がんとの見分けが難しい → 実は胃がんだったというケースも

胃潰瘍の検査方法は?

🔬 最も確実:内視鏡検査(胃カメラ)

  • 潰瘍の有無・深さ・出血の有無を直接確認
  • 組織を採取し、がんかどうかの検査も可

最近は**鼻から入れる細いカメラ(経鼻内視鏡)**もあり、楽に検査できます。

その他の検査

  • ピロリ菌検査(呼気・便・血液など)
  • 血液検査(貧血・炎症の有無)
  • バリウム検査(現在は内視鏡が主流)

治療はどうするの?

💊 薬による治療(第一選択)

  • PPI(プロトンポンプ阻害薬):胃酸の分泌を強力に抑える
  • H2ブロッカー:胃酸分泌を穏やかに抑える
  • 粘膜保護薬:胃を守るバリアを補う
  • 制酸薬:胃酸を中和する

ほとんどの胃潰瘍は4〜8週間の薬で治癒します!


🦠 ピロリ菌がいた場合は…【除菌が重要!】

  • 3種の薬を1週間服用(抗生物質+PPI)
  • 再発率が劇的に低下し、胃がんリスクも減少!

💡 NSAIDsが原因の場合

  • 可能なら薬を中止
  • アセトアミノフェンなどに変更
  • PPIなどの胃薬を併用

日常生活で気をつけること

☑ 禁煙・節酒(治りが悪く、再発しやすくなります)
☑ 刺激の強い食事は控えめに(辛い物・熱い物・カフェインなど)
☑ 規則正しい食生活
☑ ストレスケア・十分な睡眠
☑ **「市販薬でしのぐ」はNG!**正しい診断と治療を


森川内科クリニックのサポート

当クリニックでは、以下のような総合的なサポートを提供しています:

🔹 丁寧な問診と適切な検査
🔹 ピロリ菌検査・除菌治療
🔹 あなたに合った胃薬の処方
🔹 痛み止め(NSAIDs)の適正使用相談
🔹 食事・生活習慣のアドバイス
🔹 再発予防のための定期フォロー

💬 「薬はいつまで?」「再発は防げる?」
そんな疑問にも、分かりやすくお答えします。


こんな症状がある方は、早めのご相談を

  • 胃が痛い、胸やけがある
  • 食欲がなく、体重が減ってきた
  • 黒い便が出た、貧血を指摘された
  • ピロリ菌検査を受けたことがない
  • 痛み止めを長期間服用している
  • ストレスが強く、胃の不調が続く

🆘 すぐに受診してほしい症状

  • 血を吐いた
  • 黒くネバついた便が出た
  • 突然の激しい腹痛・冷や汗・顔面蒼白
    これらは緊急事態です!

胃の健康を守ることは、未来の自分を守ること

「少し痛いだけだから…」と我慢せず、
早めの検査・治療で、あなたの胃と命を守りましょう。

痛みのない毎日
食事を楽しめる幸せ
将来の胃がん予防

その第一歩は、今日の“気づき”から。


📞 お問い合わせ・ご予約はこちらから

医療法人 煌仁会 森川内科クリニック

お電話・Web予約、どちらでも承っております。

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06-6439-7337

初診の方もお電話でのご予約が可能です。
駐車場も完備しておりますので、お車でのご来院も安心です。

✅ ピロリ菌検査は朝食抜きでご来院ください
✅ 激しい痛みや出血がある場合は、すぐにお電話ください
✅ お薬手帳をご持参いただけるとスムーズです

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