【突然の激痛!それ、胆石かもしれません】

食後の腹痛、放っておくと危険です

✅ こんな症状、思い当たりませんか?

  • 食事のあと、右上腹部にキリキリするような痛み
  • 背中や右肩に突き抜けるような違和感
  • 脂っこいものを食べると、決まって腹痛が起こる
  • 夜中、急な腹痛で目が覚める
  • 吐き気や嘔吐を伴う、強い痛み
  • 健康診断で「胆石があります」と言われたけど無症状だから放置中…
  • 最近、目や肌が黄色っぽい気がする(黄疸)

その症状、胆石症かもしれません。

「石ができるだけでしょ?」と軽く考えるのは危険です。
胆石は、激しい痛みだけでなく、胆嚢炎・胆管炎・膵炎など命に関わる合併症を引き起こす可能性のある病気です。


💡 胆石症とは?

胆石症とは、胆嚢や胆管に石(結石)ができる病気です。

胆嚢と胆汁の働き

  • 胆嚢:肝臓の下にある小さな袋状の臓器で、胆汁を貯めておく倉庫
  • 胆汁:肝臓で作られ、脂肪の消化を助ける消化液
    (黄緑〜茶色。コレステロールやビリルビンなどを含む)

食事をすると、胆嚢が収縮し、胆汁が十二指腸に送り出され、脂肪の分解を助けます。


胆石とは?

胆汁の成分が固まり、砂粒ほどのものから数cmの大きさまでさまざまな石になります。

  • 胆嚢結石(全体の約80%)
  • 胆管結石(約20%)
  • 肝内結石(まれ)

胆石のタイプは主に3つ

  1. コレステロール結石(最も多い)
     ・黄白色/日本人に増加/食生活の欧米化が関係
     ・肥満、女性、40代以上、急なダイエットなどでリスク増
  2. 色素結石
     ・黒色石:ビリルビンが主成分(肝硬変や溶血性疾患など)
     ・褐色石:胆道感染に関連、胆管結石で多い
  3. 混合石:両方が混じったタイプ

🎯 胆石ができやすい人の特徴

胆石症は「4F」に当てはまる人に多いといわれています。

  • Female(女性)
  • Fatty(肥満)
  • Forty(40代以上)
  • Fecund(多産)

その他にも以下のような要因が関係します:

  • 家族歴(遺伝)
  • 高脂肪・高コレステロールの食事
  • 朝食抜き、絶食、急激なダイエット
  • 妊娠・女性ホルモン・経口避妊薬の使用
  • 糖尿病・脂質異常症・肝疾患 など

🔥 症状のパターン

【1】無症状(サイレントストーン)

  • 約70〜80%の人は無症状のまま
  • 健診のエコーで見つかるケースが多い

→ でも安心は禁物。突然、激しい痛みが出ることも。


【2】胆石発作(胆石疝痛)

  • 食後、特に脂っこい食事の1〜2時間後に起こる
  • 右上腹部の激痛 → 背中や右肩に放散することも
  • 冷や汗、嘔吐、ゲップなどを伴う場合も

→ 痛みが数時間でおさまり、「治った」と思いがち。でも再発率は高いです。


【3】危険な合併症のサイン

  • 胆嚢炎:38℃以上の発熱、持続する激しい痛み、吐き気
  • 胆管炎:発熱、黄疸、腹痛(シャルコーの三徴)
  • 急性膵炎:激しい上腹部痛、背中まで響く痛み、嘔吐
  • 閉塞性黄疸:尿の色が濃く、便が白っぽくなる

これらは命に関わることも。すぐに受診を!


🧪 胆石症の検査方法

  • 問診・触診(Murphy徴候など)
  • 血液検査(肝機能、ビリルビン、膵酵素、炎症反応)
  • 腹部エコー(最も基本的。石の有無・大きさ・数を確認)
  • CT・MRI・MRCP(合併症や胆管結石の確認に有効)
  • ERCP(内視鏡的検査):診断と治療を同時に行える

🛠 治療法

【無症状の胆石】

原則、経過観察です。
ただし以下の条件では手術を検討します:

  • 石が大きい(3cm以上)
  • 胆嚢ポリープ・陶器様胆嚢がある
  • 家族に胆嚢がんの方がいる
  • 若年者(将来の発症リスクを考慮)

【症状がある胆石】

基本的には手術が必要です。

🔹 腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパロ)

現在の標準治療です。

  • お腹に小さな穴を開けてカメラと器具を挿入
  • 胆嚢を丸ごと摘出
  • 全身麻酔/入院2〜5日程度/術後の生活制限も少ない

胆嚢を取っても大丈夫?」→ 大丈夫です!

胆汁は肝臓で作られ続けるので、消化にはほとんど影響なしです。


【胆管結石の場合】

  • ERCPで内視鏡的に取り出す(成功率90%以上)
  • 難しい場合は外科手術へ

💊 薬で治せる?

ごく一部の小さなコレステロール結石に対しては、溶解薬(ウルソ)を使うことがあります。

  • 溶解に時間がかかる(1〜2年)
  • 成功率は約30〜40%
  • 再発率が高く、基本的にはあまり使われません

💡 胆石症の予防法

  • 急激なダイエットを避ける(月2〜3kg以内)
  • 朝食を抜かない(胆汁のうっ滞を防ぐ)
  • 高脂肪食・コレステロールの多い食事を控える
  • 野菜・果物・魚・食物繊維をしっかり摂る
  • 週3回以上の運動
  • 十分な水分摂取(1.5〜2L/日)
  • 禁煙・適度な飲酒
  • コーヒーやビタミンCを日常的に取り入れるのも◎

🏥 森川内科クリニックの胆石症診療

私たちは、胆石症の診断から治療方針の相談・術後のフォローアップまで、しっかりサポートします。

🔸 エコー・血液検査による早期発見
🔸 丁寧な問診と診察
🔸 信頼できる外科医へのご紹介
🔸 食事や生活習慣のアドバイス
🔸 手術後の再発チェックと生活指導


💬 よくあるご相談

  • 「手術は本当に必要?」
  • 「このまま様子を見ても大丈夫?」
  • 「胆嚢を取っても普通の生活はできる?」

→ すべて、納得いくまで丁寧にご説明します。


🟠 受診のサイン

以下の症状がある方は、ぜひ一度ご相談を。

  • 食後の右上腹部の痛み
  • 背中や肩に放散するような違和感
  • 吐き気・嘔吐がある
  • 黄疸が出てきた
  • 健診で胆石を指摘された
  • 手術を勧められたが迷っている

🚨 緊急受診が必要な症状

  • 持続する激しい腹痛
  • 38℃以上の発熱
  • 黄疸(目や肌の黄色み)
  • 冷や汗・ショック症状

→ これらは命に関わる合併症の可能性があります!


胆石のない、快適な毎日を取り戻しましょう

胆石症は、正しく診断し、適切に治療すれば完治する病気です。
我慢や放置をせず、まずはお気軽にご相談ください。


📞 お問い合わせ・ご予約はこちらから

医療法人 煌仁会 森川内科クリニック

お電話・Web予約、どちらでも承っております。

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06-6439-7337

初診の方もお電話でのご予約が可能です。
駐車場も完備しておりますので、お車でのご来院も安心です。

※腹部エコーは朝食抜きでのご来院が理想です
※健診結果・お薬手帳をご持参ください
※急な痛み・発熱・黄疸がある場合は、すぐにご連絡を!

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