インフルエンザA型「サブクレードK」について
サブクレードKとは?
今シーズン、インフルエンザA型H3N2の新しい変異株「サブクレードK(K亜系統)」が、日本を含む世界各地で流行しています。
この変異株は、これまでのA型インフルエンザとは少し性質が異なるため、多くの方が免疫を持っておらず、感染が広がりやすい可能性があります。
ご安心ください: サブクレードKだからといって、症状が特別に重くなるわけではありません。ただし、流行のスピードや感染者数の増加には注意が必要です。
今シーズンのワクチンは効果がありますか?
発症予防効果について
今シーズンのインフルエンザワクチンは、サブクレードKが広がる前に作られたため、この変異株に対する発症予防効果は、やや低くなる可能性が指摘されています。
重症化予防効果について
重要なポイント: ワクチンを接種していれば、たとえ感染しても、肺炎や入院が必要になるような重症化を防ぐ効果は十分に期待できます。
特に接種をお勧めする方
以下の方は、サブクレードKの流行にかかわらず、今シーズンもワクチン接種を強くお勧めします:
- 65歳以上の方
- 妊娠中の方
- 心臓病、慢性肺疾患、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方
- 小さなお子さま
治療薬は効きますか?
ご安心ください: サブクレードKを含むA型インフルエンザに対して、現在使用されている抗インフルエンザ薬(タミフル、イナビル、ゾフルーザなど)は、問題なく効果を発揮します。
薬剤耐性が広がっているという報告は、現時点ではありません。
早めの受診が大切です
発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を開始すると、症状を軽くし、早く回復する効果が期待できます。
検査でサブクレードKとわかりますか?
当院で行っている迅速抗原検査やPCR検査では、**「A型インフルエンザ陽性」**として検出されます。
サブクレードKかどうかの詳しい判別は、国や研究機関での遺伝子解析が必要になりますが、日常の診療では、A型陽性であれば、現在流行している変異株も含まれているものとして、適切な治療を行います。
患者さまへ: 検査結果が「A型陽性」であれば、サブクレードKの可能性も考慮した上で、しっかりと治療とケアを行いますので、ご安心ください。
こんな症状があれば、早めにご相談を
以下のような症状がある場合は、早めに当院を受診してください:
すぐに受診していただきたい症状
- 38℃以上の発熱が続く
- 急に悪寒、関節痛、頭痛が出てきた
- 息苦しさ、胸の痛みがある
- 強い倦怠感で動けない
- 水分が取れない、尿量が極端に少ない(脱水の疑い)
特に注意が必要な方
- 高齢者の方
- 基礎疾患をお持ちの方
- 妊娠中の方
- 乳幼児
「いつもと様子が違う」と感じたら、遠慮なくご相談ください。
予防のために、今できること
サブクレードKであっても、基本的な予防対策は同じです:
1. こまめな手洗い
石けんを使って、指の間や手首まで丁寧に洗いましょう。
2. 適度な湿度を保つ
室内の湿度を50〜60%に保つことで、ウイルスの活動を抑えられます。
3. 十分な睡眠と栄養
免疫力を保つために、規則正しい生活を心がけましょう。
4. 人混みを避ける
流行時期は、できるだけ人混みを避けることも大切です。
5. マスクの着用
咳やくしゃみの症状がある方は、周囲への配慮としてマスクを着用しましょう。
当院からのメッセージ
インフルエンザの流行株は、毎年少しずつ変化していきます。今シーズンのサブクレードKも、そうした変化のひとつです。
大切なのは、過度に心配しすぎず、基本的な予防対策を続けること、そして体調に異変を感じたら早めに受診していただくことです。
当院では、最新の情報をもとに、皆さまに安心していただける医療を提供してまいります。ご不安なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
受診のご予約・お問い合わせ
医療法人煌仁会 森川内科クリニック
発熱や風邪症状がある方は、事前にお電話でご連絡いただけますと、スムーズにご案内できます。
※本情報は2025年11月時点のものです。今後の知見により内容を更新する場合があります。

