🌙【その咳、夜中に悪化していませんか?】
大人になってからの喘息、実は増えています
こんな症状、ありませんか?
- 夜中や明け方、咳で目が覚める
- 階段を上ったり走ったりすると、ゼーゼーする
- 季節の変わり目になると、必ず咳が出る
- 風邪が治っても、咳だけが長く残る
- 胸が苦しく、深く息を吸いにくいと感じる
もしかしたら、それは「気管支喘息(以下、喘息)」かもしれません。
「喘息って、子どもの病気でしょ?」
そう思われがちですが、実は近年、大人になってから喘息を発症する方が増えています。
そして、大人の喘息は、子どものそれとは違う注意点があるのです。
🌬気管支喘息って、どんな病気?
喘息は、気道(空気の通り道)に慢性的な炎症が起きて、
咳や息苦しさ、呼吸困難などの発作が繰り返し起こる病気です。
喘息の気道では何が起きているの?
- 炎症が常にある:粘膜が腫れて狭くなっている
- 気道が過敏になる:ホコリや冷気などに反応しやすくなる
- さらに狭くなる:
- 気道の壁が厚くなる
- 周りの筋肉が収縮する
- 痰が増える
この3つが重なることで、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音(喘鳴)や、
咳、胸の圧迫感が起こるのです。
🔍 喘息の主な症状とは?
呼吸困難
- 突然息が吸いにくくなる
- 胸が締めつけられるように苦しい
- 呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音
咳
- 夜間から明け方にかけて悪化しやすい
- 会話中に咳き込むことも
- 乾いた咳が続く
痰(たん)
- 粘り気のある透明〜白っぽい痰が出る
胸の圧迫感・息苦しさ
- 胸が重く、深呼吸がしづらい感覚
特徴的なパターン
- 🕒 時間帯:夜〜明け方に悪化
- 🍂 季節:春・秋など季節の変わり目に悪化
- 📈 変動性:良い日と悪い日がある
- 🔄 可逆性:治療で症状が軽くなる
👶子どもの喘息と大人の喘息、ここが違う!
| 特徴 | 子どもの喘息 | 大人の喘息 |
| 原因 | アレルギーが多い | 非アレルギー型が多い |
| 経過 | 成長とともに軽快することも | 一度発症すると治りにくい |
| 症状 | ゼーゼーがはっきり聞こえる | 咳だけのことも多い(咳喘息) |
| 発症きっかけ | 運動・気温変化 | 風邪をきっかけに発症することも |
| 重症化リスク | 比較的少ない | 命に関わることも |
🛑 実際に、日本では年間約1,500人が喘息発作で亡くなっています。
「大人だから軽く済む」とは限りません。早めの対処が命を守ります。
🧪 なぜ喘息になるの?
喘息は、さまざまな要因が複雑に関係しています。
主な引き金(原因・悪化因子)
- アレルギー:ダニ、ホコリ、カビ、ペット、花粉など
- 感染症:風邪やインフルエンザの後に発症・悪化
- 環境因子:タバコの煙、PM2.5、大気汚染、職場の化学物質など
- 運動:冷たく乾いた空気を吸いながらの運動
- ストレス:精神的負荷も発作のきっかけに
- 薬剤:アスピリン、NSAIDsなどの鎮痛薬
- 遺伝:家族に喘息やアレルギー体質の方がいる
- 肥満:体重の増加が発作のリスクを高めます
⚠️ 放置するとどうなる?
「発作がなければ大丈夫」と思っていませんか?
治療を中断すると、次のようなリスクが高まります。
放置のリスク
- 気道のリモデリング
気道が硬くなり、元に戻りにくくなる(慢性化) - 重症発作
呼吸困難で救急搬送、命に関わるケースも - 生活の質の低下
夜眠れない、日中の活動に支障、旅行や運動が制限される - 肺機能の低下
COPDに似た状態になってしまうことも
🩺 喘息の診断方法
- ✅ 詳しい問診(症状・環境・アレルギー歴など)
- ✅ スパイロメトリー(肺機能の測定)
- ✅ 血液検査(アレルギー体質や炎症の指標)
- ✅ アレルギー検査(皮膚テスト・IgE)
- ✅ レントゲン(他疾患との区別)
- ✅ ピークフロー(自宅でできる呼吸測定)
💊 喘息の治療について
喘息の治療は、“発作を防ぐこと”が最大の目的です。
1. 長期管理薬(コントローラー)
✅ 吸入ステロイド(ICS)
炎症を抑える基本の治療薬。副作用も少なく、安心して使えます。
✅ 長時間作用型β2刺激薬(LABA)
気管支を広げる薬。ICSと併用することが多いです。
✅ ロイコトリエン受容体拮抗薬(内服)
アレルギー性鼻炎にも効果あり。
✅ 生物学的製剤(注射薬)
重症喘息の方に使用。専門医療との連携が必要。
2. 発作治療薬(リリーバー)
- 短時間作用型β2刺激薬(SABA)
→ 発作時に使う“お守り”のような薬
※これだけに頼るのはNG
治療のゴール
- 発作が起きない
- 運動や旅行が自由にできる
- 夜もぐっすり眠れる
- 日常生活に支障がない
- リリーバーを使わなくても済む
🛏 日常生活での注意点
🧹 環境整備
- 寝室の掃除・防ダニ対策
- 湿度管理・カビ対策
- ペットの管理(できれば寝室に入れない)
- 禁煙・受動喫煙の回避
🧊 発作の予防
- 風邪予防(手洗い・うがい)
- ワクチン接種(インフルエンザ)
- マスクの活用(冷気対策)
- ストレスをためない・十分な睡眠
- 運動前のウォーミングアップ
🏥 森川内科クリニックの喘息診療
当院では、「発作を起こさない」「普通の生活を送る」ことを目標に、
あなたに合った治療を一緒に考えます。
特長的な取り組み
- 正確な診断(肺機能検査・呼気NO・アレルギー検査)
- 吸入指導の徹底(器具の選定・使い方の指導)
- ピークフロー管理と喘息日誌による早期対応
- アレルギー対策のアドバイス(鼻炎治療も)
- 発作時の対応支援(不安に寄り添う説明と備え)
- 長期的なフォローアップ(季節や環境に応じた治療調整)
- 生物学的製剤の導入支援(重症喘息の方へ)
私たちが大切にしていること
- 患者さまとの対話と信頼関係
- 一人ひとりに寄り添った個別対応
- 前向きな治療目標の共有
→「喘息があっても、やりたいことはできる!」
🚩「もしかして喘息かも?」と思ったら
こんな症状がある方は、一度ご相談ください:
- 夜中・明け方に咳が出る
- 運動で咳や息切れが出る
- 風邪のあとに咳が長引く
- 胸が苦しい・息がしづらい
- 家族に喘息やアレルギーの人がいる
- 咳止めを飲んでも効かない
🌈 あなたらしい生活を、取り戻すために
「喘息だから…」と我慢する必要はありません。
適切な治療で、発作のない毎日、ぐっすり眠れる夜、思いきり楽しめる趣味も取り戻せます。
📞 お問い合わせ・ご予約はこちらから
医療法人 煌仁会 森川内科クリニック
お電話・Web予約、どちらでも承っております。
06-6439-7337
※初診の方もお電話でのご予約が可能です。
※駐車場も完備しておりますので、お車でのご来院も安心です。
※吸入器は種類によって取り寄せになる場合があります。
※喘息発作で苦しい場合は、すぐにご連絡ください。
あなたの呼吸を、もっと軽く、もっと自由に。
森川内科クリニックが、喘息と向き合うあなたを全力で支えます。

