“未来を守る医療ノート”【シリーズ第2回】

その「異常値」、本当に理解していますか?

働くあなたの“未来を守る医療ノート”

医療法人煌仁会森川内科クリニック
理事長 森川髙司


健康診断の結果、「なんとなく」見ていませんか?

  • 「A判定だから安心」
  • 「C判定だけど、去年もそうだったし」
  • 「数値の意味がよく分からないからスルー」

そんなあなたへ。

**健康診断の結果は、体からの「レポート」**です。
正しく読めば、未来の病気を防ぐヒントになります。


【実話】C判定を放置して倒れたIさん

IT企業で働く45歳のIさん。
3年連続「血圧C判定(要経過観察)」で、上が140台後半。
「Dじゃないし、まぁ大丈夫」と放置。

4年目、D判定に。
それでも「忙しくて行けない」と受診せず。

半年後、脳出血で倒れました。

軽症で済みましたが、医師からはこう言われました。

「あと少し血圧が高かったら、命を落としていたかもしれない」


健診判定の見方を知っていますか?

判定意味対応
A異常なし来年も受診を
B軽度異常生活改善を意識
C要経過観察生活改善+再検査(3〜6ヶ月)
D要精密検査今すぐ受診を!
E治療中継続治療を続けて

【最も危険】なのは「C判定」

なぜC判定が危険か?

  • Dじゃない=「まだ大丈夫」と油断
  • 自覚症状がない
  • 忙しさに流される

でも、C判定は“病気の入り口”です。
ここで対処できるかが、未来を左右します。


見逃すと怖い!健康診断の重要数値と対策

① 血圧

  • 正常:120/80未満
  • 高血圧:140/90以上 → C〜D判定

**放置すると:**脳梗塞/心不全/腎不全
**対策:**減塩(1日6g未満)、運動、減量、受診


② 血糖値・HbA1c

  • 空腹時血糖:110〜125 → 糖尿病予備群
  • HbA1c:5.6〜6.4% → 予備群、6.5%以上 → 糖尿病

**放置すると:**失明/腎不全/心筋梗塞
**対策:**食事改善、運動、体重管理、受診


③ LDLコレステロール(悪玉)

  • 140以上 → 高LDLコレステロール血症

**放置すると:**動脈硬化/心筋梗塞/脳梗塞
**対策:**脂質・甘い物を控える、運動、受診


④ 中性脂肪

  • 150以上 → 注意
  • 500以上 → 急性膵炎のリスク

**対策:**アルコール・果物控えめ、運動、受診


⑤ 肝機能(γ-GTP・AST・ALT)

  • γ-GTP:50以下、AST/ALT:30以下が基準

**放置すると:**脂肪肝/肝硬変/肝がん
**対策:**禁酒または節酒、減量、受診


⑥ 尿酸値

  • 7.0以上 → 高尿酸血症

**放置すると:**痛風/腎臓病/尿路結石
**対策:**水分摂取、プリン体制限、受診


⑦ 便潜血検査

  • 陽性(+):必ず内視鏡検査を!
  • 「痔だろう」と自己判断しない

**放置すると:**大腸がんを見逃す


「複数の異常値」は、もっと危険!

  • 血圧 + 血糖 + LDLコレステロール → メタボリックシンドローム
  • リスクは単独の数倍に跳ね上がります!

数値の「経年変化」も重要!

  • 血圧:130→135→140と毎年上昇
  • 血糖:100→110→115とじわじわ上昇

1年ごとの推移をチェックしましょう。
“悪化傾向”は、体が出しているSOSです。


「年のせいだから…」はNG!

加齢とともに数値は変わるかもしれません。
でも…

80代でも血圧・血糖が正常な人はいます。
大半は、生活習慣の積み重ねです。


オプション検査、受けるべき?

基本健診だけでは不十分なこともあります。
特に40歳以上の方は、以下の検査も要検討:

年齢・性別推奨オプション検査
40歳以上胃カメラ、便潜血、大腸内視鏡、心電図、腹部エコー
50歳以上男性PSA(前立腺がん)
50歳以上女性乳がん、子宮がん検診
喫煙歴あり胸部CT(肺がん検査)

異常値が出たら、すぐやるべき4つのこと

  1. 医療機関を受診する
     → D判定は即、C判定でも相談を
  2. 生活習慣を見直す
     → 食事、運動、睡眠、ストレス
  3. 再検査を受ける(3〜6ヶ月後)
  4. 治療が必要なら素直に受ける
     → 薬は「最後の手段」ではなく「早めのサポート」

忙しい人のための「時短受診術」

方法ポイント
昼休み診療昼12時台も予約可能なクリニック多数
平日夜19時まで診療の施設あり(当院も対応)
土曜日土曜午前診療を活用
オンライン診療対応疾患は限定されるが便利
有休活用半日休むことで、長期入院を防ぐ投資に

私からのメッセージ

健康診断の異常値は、**体があなたに送る「黄色信号」**です。

「今、大丈夫」ではなく
「今、行動する」ことが未来を変えます。


次回予告(第3回)

「30代・40代・50代が注意すべき “体の異変” サイン」
病気の前兆を、見逃さないために。


📞 お問い合わせ・ご予約はこちらから

医療法人 煌仁会 森川内科クリニック

お電話・Web予約、どちらでも承っております。

https://ssl.fdoc.jp/reserve/subjectlist/index/cid/s2552911?SITE_CODE=hp

06-6439-7337

📄 健康診断の結果をお持ちください。医師と一緒に読み解きます。


健康は、あなたの未来への「最大の投資」です。

今日、この瞬間から、“未来を守る行動”を始めましょう。

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