【未病だより・シリーズ第4回】

「なんとなく不調」は未病のサイン

〜東洋医学の視点から〜

医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長 森川髙司


「病気じゃないけど、なんとなく調子が悪い…」

  • 「疲れがとれない」
  • 「朝からだるい」
  • 「イライラしやすくなった」
  • 「でも、病院に行くほどじゃない…」

そんな“なんとなく不調”、感じていませんか?
実はこれこそ、「未病」の典型的なサインです。


西洋医学では「異常なし」でも…

Uさん(38歳・女性)は、半年以上、不調に悩んでいました。

  • 疲れやすい
  • 朝がつらい
  • 頭痛や肩こり
  • 冷え性
  • 胃の不快感
  • イライラしやすい

病院で血液検査・レントゲン・エコーなどを受けても、「異常なし」と診断。

「ただの疲れですね」と言われて終わってしまいました。

でも、症状は改善しない。むしろ悪化している気がする――
この“説明できない不調”こそ、東洋医学が得意とする分野です。


東洋医学の「未病」概念とは?

東洋医学では、「気・血・水・五臓六腑」のバランスの乱れを重視します。

  • :エネルギー
  • :血液とその働き
  • :体内の潤い
  • 五臓:肝・心・脾・肺・腎の機能

バランスが崩れても、まだ“病気”と診断されない段階。
これを「未病」と呼びます。


「なんとなく不調」の6つのパターン

あなたはどのタイプですか?
東洋医学的に見ると、体質や不調は以下のパターンに分類できます。


①【気虚(ききょ)タイプ】

=エネルギー不足

主な症状:

  • 疲れやすい
  • 食欲がない
  • やる気が出ない
  • 風邪をひきやすい
  • 声が小さい・話すのが億劫

改善のヒント:

  • 温かい、消化の良い食事
  • 早寝早起き
  • 軽い散歩や呼吸法

②【気滞(きたい)タイプ】

=ストレスによる気の滞り

主な症状:

  • イライラ・不安感
  • ため息が多い
  • 喉が詰まる感じ
  • 生理前に体調が悪化

改善のヒント:

  • リラックス(深呼吸・アロマ)
  • 軽い運動やストレッチ
  • 柑橘系やハーブティーも◎

③【血虚(けっきょ)タイプ】

=血が不足している状態

主な症状:

  • 顔色が青白い
  • 立ちくらみ・めまい
  • 髪が抜けやすい
  • 爪がもろい
  • 目のかすみ、不眠

改善のヒント:

  • レバー、赤身肉、鉄分豊富な食事
  • タンパク質の摂取
  • 十分な睡眠と休息

④【血瘀(けつお)タイプ】

=血の流れが滞っている状態

主な症状:

  • 肩こり・頭痛
  • 生理痛が強い
  • シミ・くすみ・クマ
  • 冷え性

改善のヒント:

  • 血流をよくする食材(玉ねぎ・青魚・黒きくらげ)
  • マッサージ・運動・湯船に浸かる

⑤【陰虚(いんきょ)タイプ】

=体の潤いが不足している状態

主な症状:

  • 手足のほてり
  • 寝汗・口の渇き
  • のぼせ、便秘
  • 微熱(特に夕方)

改善のヒント:

  • 潤い食材(白きくらげ、豆乳、梨、トマト)
  • 睡眠重視
  • 激しい運動は避ける

⑥【陽虚(ようきょ)タイプ】

=体を温める力が不足している状態

主な症状:

  • 手足の冷え
  • 下痢・頻尿
  • 顔色が白い
  • 寒がり

改善のヒント:

  • 温かい食事(しょうが・ねぎ・羊肉)
  • 湯船につかる
  • 冷たい飲み物を控える

【実例】Uさんの改善

Uさんの体質は、「気虚」+「血虚」タイプと判断されました。

実施したアドバイス:

  • 22時就寝(睡眠重視)
  • 温かく消化の良い食事に変更
  • 散歩・ヨガなどの軽い運動
  • 鉄分を意識した食事(レバー、赤身肉など)

➡ 2ヶ月後には、**「体が軽くなった!朝も起きやすい!」**と実感。
検査では「異常なし」でも、体はバランスを崩していたのです。


「なんとなく不調」を放置してはいけない理由

  • 「病気じゃないから大丈夫」
  • 「忙しいから様子を見よう」

➡ それが 病気の入口 かもしれません。

未病の段階で気づけば、
高血圧・糖尿病・うつ・自律神経失調症などを防げます。


「未病」を防ぐ6つの生活習慣(東洋医学ver.)

1. 早寝早起き

  • 22〜3時は体の修復時間(特に肝)
  • 遅寝は未病の原因に

2. 季節に合った食事

季節食材の例
山菜・菜の花(デトックス)
きゅうり・トマト(冷やす)
梨・白きくらげ(潤い)
根菜・しょうが(温める)

3. 冷えを避ける

  • 冷たい飲み物を控える
  • お腹・足を温める
  • 湯船に毎日つかる

4. 適度な運動

  • ウォーキング、太極拳、ヨガなど
  • ハードすぎる運動は逆効果

5. ストレスケア

  • 香り・音楽・趣味を楽しむ
  • 呼吸法や瞑想もおすすめ

6. 腹八分目

  • 食べすぎ=胃腸に負担
  • よく噛む・時間をかけて食べる

東洋医学のチェック法:「舌診(ぜっしん)」

鏡で舌を見てみましょう。

舌の状態可能性のある体調
白くぼんやり冷え・気虚・血虚
赤くツヤツヤ熱・陰虚
紫っぽい血瘀(血の滞り)
舌苔が厚い胃腸不調・湿気がたまっている
歯の跡がある気虚・むくみ体質

私たちができること

当クリニックでは、東洋医学と西洋医学を融合し、
「なんとなく不調」「未病」の段階からサポートいたします。

  • 詳しい問診・生活習慣の分析
  • 必要な検査(血液・内臓機能など)
  • 体質診断と食事・運動アドバイス
  • 漢方処方(必要に応じて)

最後に

「なんとなく不調」は、体からの“黄色信号”です。

  • 検査で異常がなくても、
  • 病名がつかなくても、
  • あなたの体は「変化」を訴えているのです。

今、気づいて、整える。
それが、将来の健康を守る第一歩です。


🟢 次回予告(第5回)

「季節の変わり目と未病対策」
〜春夏秋冬、体も心も変わる〜
季節ごとに起こる不調の傾向と、その対処法をお伝えします。


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  • 平日19時まで/土曜日も診療しています。

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