【未病だより・シリーズ第5回】

季節の変わり目と未病対策

〜春夏秋冬、体も変わる〜

医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長 森川髙司


「春になるとだるい」
「秋になると咳が出る」
「季節の変わり目で体調を崩しやすい…」

こうした症状、**実は「未病」**のサインかもしれません。

東洋医学では、「人も自然の一部」と考え、季節と体調のつながりを重視します。
だからこそ、季節ごとの“体の変化”に合わせた養生=未病対策が大切なのです。


春(3〜5月):「肝」を整える季節

🌸 春に多い未病症状

  • だるい・眠い(「春眠暁を覚えず」)
  • イライラ、情緒不安定
  • 頭痛・めまい
  • 花粉症(目・鼻の不調)
  • 肌荒れ
  • 自律神経の乱れ

🌿 春の対策

  • **「酸味」や「緑の野菜」**を積極的に
    • 梅干し、レモン、酢の物
    • 菜の花、セロリ、ふきのとう
  • 朝の軽い運動+早起きで陽気を取り込む
  • 香りでリラックス(ミント、ハーブティー)
  • 花粉症対策:マスク・うがい・腸活(発酵食品)

梅雨(6月)〜夏(7〜8月):「脾」「心」を守る季節

☔️ 梅雨に多い未病症状

  • 体が重い、むくみ
  • 胃もたれ・食欲不振
  • 下痢や軟便
  • 頭が重い

☀️ 夏に多い未病症状

  • 夏バテ、冷房病
  • 不眠、熱中症
  • 夏風邪、免疫低下

🌿 梅雨・夏の対策

  • 湿気を取る食材:はとむぎ、小豆、冬瓜、きゅうり
  • 冷たい飲食を控え、常温・温かいものを
  • 適度に汗をかく(軽い運動や入浴)
  • 冷房の当たりすぎ注意(足首・お腹を温める)
  • 夏バテ防止食材:豚肉、うなぎ、玄米、梅干し

秋(9〜11月):「肺」を潤す季節

🍁 秋に多い未病症状

  • 咳・鼻水・喉の乾燥
  • 肌のかゆみ・乾燥
  • 便秘
  • 気分の落ち込み
  • 抜け毛

🌿 秋の対策

  • 潤い食材をしっかりとる
    • 白きくらげ、れんこん、梨、大根、豆腐、白ごま
  • 加湿・マスク・保湿で乾燥対策
  • 深呼吸と軽い運動で肺を元気に
  • 日光浴+人との交流でメンタルケア

冬(12〜2月):「腎」を養う季節

❄️ 冬に多い未病症状

  • 冷え性、腰痛、関節痛
  • 頻尿
  • インフルエンザ、風邪
  • 肌の乾燥
  • 気分の落ち込み(冬季うつ)

🌿 冬の対策

  • 温め食材を摂る+黒い食材で腎を補う
    • しょうが、にんにく、黒豆、黒ごま、海藻、根菜
  • 3つの首(首・手首・足首)を温める
  • ゆっくり入浴(38〜40℃のお湯に15〜20分)
  • 早寝早起きで体力温存(22時就寝目標)
  • 激しい運動よりも、体に優しい動きでエネルギーを守る

最も注意が必要なのは「季節の変わり目」!

🌪 季節の変わり目に体調を崩す理由:

  • 気温・気圧の急変
  • 自律神経が乱れやすい
  • 体がまだ次の季節に慣れていない

🌀 特に注意が必要な時期:

  • 3〜4月(冬→春)
  • 5〜6月(春→梅雨)
  • 9〜10月(夏→秋)
  • 11〜12月(秋→冬)

🌿 対策ポイント:

  • 服装でこまめに体温調節(重ね着が基本)
  • 睡眠と栄養の確保(ビタミン・ミネラル)
  • 無理をしない・疲れたら休む
  • 温かい飲み物とお風呂で体を内側から温める

【実例】Vさんの「春の未病」対策

毎年春に不調があったVさん(45歳・女性)は、当クリニックで春の養生を実践:

✅ 朝日を浴びる+朝のウォーキング
✅ 春野菜・酸味のあるもの(菜の花、梅干しなど)
✅ 深呼吸でイライラを鎮める

➡ 翌年、こう話されました:

「先生、今年の春は体が全然違います!だるさもイライラもなくて、花粉症も楽になりました!」

季節に合わせたケアが、体と心を整えます。


森川医師からのメッセージ

「四季のある日本」だからこそ、体も心も変わります。
季節の流れに寄り添う生活が、未病を防ぎ、健康を育てます。

🌸 春:気の流れとデトックス
☔️ 梅雨:湿気対策と胃腸ケア
☀️ 夏:冷やしすぎず、エネルギーを守る
🍁 秋:潤いを補い、呼吸を整える
❄️ 冬:体を温め、エネルギーを蓄える


🌿 次回予告(第6回)

「腸内環境と未病」

〜すべての健康は腸から始まる〜
腸を整えることで、免疫・自律神経・心の健康までサポートできる驚きの関係をお話しします。


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