なぜ「脈を触る」のが大切?心房細動と脳梗塞の関係

  • 心房細動は「心臓の上の部屋(心房)」が不規則に振動し、心臓が不規則に拍動する状態。これによって心房内で血液がよどみ、小さな血の塊(血栓)ができやすくなります。もしその血栓が脳に飛ぶと、脳梗塞 を起こすリスクが高まります。
  • 実際、心房細動がある人は、心房細動のない人と比べて脳梗塞リスクが 3〜5倍 高い、という報告があります。
  • しかし心房細動は「動悸」「息苦しさ」「ふらつき」などの症状が出ないことも多く、気づかれずに過ごす人が少なくありません。
  • そのため、「自分で脈を触って、正常か異常かをチェックする(=検脈)」ことが、心房細動の早期発見・脳梗塞予防につながると、多くの専門家がすすめています。

つまり、自分の脈を「見る(感じる)」ことは、健康の“予防の第一歩”になり得る —— とてもシンプルで、でも大事な習慣なのです。


🖐️ 脈の触り方(自宅でできる基本)

  1. 手首の内側 — 親指側の、骨と腱の間あたりが押しやすいポイントです。反対の手の人差し指〜薬指の3本を軽くあててみてください。
  2. 強く押しすぎず、そっと触って、「トクン トクン」 — 脈を感じるまで指先を少しずらすのがコツ。
  3. 30秒〜15秒 → 1分あたりに換算して、脈拍数を数えます。安静時で、おおむね 1分間に50〜100回が目安です。
  4. リズムを観察:
    • 規則的 → 問題は少ない
    • バラバラ/不規則/飛ぶような感じ → 要注意。不整脈の可能性があります

もし「いつもと違う」「おかしいな」と感じたら、自分だけで考えず、一度医療機関で心電図(心電図検査)を受けましょう。検査は簡単で、胸に軽くセンサーを貼るだけです。


🔎 脈チェックの限界 — でも「気づき」のきっかけに

  • 脈を触るだけでは、すべての心房細動が見つかるわけではありません。ときどき起きる一過性(発作性)の不整脈は、タイミングが合わないと見逃すこともあります。
  • また、脈拍数が速い/遅いだけで必ず異常とは限らず、「身体の状態」「体温」「水分量」「ストレス」「緊張」などでも変化します。
  • とはいえ、「自覚症状がない」のにリズムが乱れていたら、それは大きなサイン。医師による詳しい検査が必要かもしれません。

つまり、脈チェックは「見張り役」。「何かおかしいかも?」と思ったら、早めに医療機関に相談する――これが大切です。


✅ 日常に「脈チェック」を取り入れてみましょう

  • 朝起きたとき、寝る前、血圧を測るタイミングなど、1日1回–数回、脈をチェックしてみる習慣を。
  • 特に、心臓の持病・高血圧・高齢・糖尿病などのリスクがある人は、一層意識を。心房細動の頻度は年齢とともに高まるとされています。
  • 家族や身近な人にも「簡単に脈、触れるよ」と教えて、一緒にチェック。誰かに気づいてもらえることもあります。

そして、もし「少しおかしいな」と思ったら、遠慮せず受診を。脳梗塞は防げる病気です。早く見つけて、適切に管理すれば、将来の不安が大きく減ります。

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