スマホやタブレット、夢中になりすぎていませんか?
高齢の方の「首の痛み」と「目の疲れ」対策ガイド
「気づけば何時間もスマホ…」「首が痛い」「目が乾く」そんなあなたへ
- 「LINEで孫とやり取りするのが楽しい」
- 「動画を見るのが日課」
- 「気づいたらタブレットを何時間も…」
- 「首や肩がこって辛い」
- 「目が疲れて乾く感じがする」
――そんな経験、ありませんか?
最近は高齢の方でもスマホやタブレットを活用する方が増えています。
とても素晴らしいことですし、家族とのつながりや生活の楽しみが広がる道具でもあります。
でも、使い方によっては、
👉 首や肩の痛み
👉 目の疲れ / ドライアイ
👉 頭痛やめまい
など、体への負担が出てしまうことがあるんです。
この記事では、これらの症状の原因と、日常ですぐできる対策をわかりやすくご紹介します。
「スマホ首(ストレートネック)」って何?
スマホやタブレットを長時間、下を向いて使うと、首に大きな負担がかかります。
本来、首の骨(頚椎)は緩やかなカーブを描いていて、頭の重さ(約5kg)を支えるクッションの役割を担っています。
しかし、うつむいた姿勢を続けると、そのカーブが失われて真っすぐになりやすくなります。これがいわゆる、
👉 スマホ首(ストレートネック/テキストネック)
です。
下を向く角度でこんなに負担が変わる!
| 頭の角度 | 首にかかる負担 |
| 0°(まっすぐ) | 約5kg |
| 15°傾く | 約12kg |
| 30°傾く | 約18kg |
| 45°傾く | 約22kg |
| 60°傾く | 約27kg |
スマホを見るときは、45〜60°くらい下を向いている方が多いので、首に22〜27kgもの負担がかかっています。
これは、10kgのお米袋を首で2〜3袋支えている状態と同じですから、首が痛くなるのも無理はありません。
スマホ首で起こりやすい症状
スマホ首が進むと、次のような症状が出やすくなります:
- 首の痛み・こり
- 肩こり
- 頭痛
- 背中の張り
- 腕や手のしびれ
- 目の疲れ・乾燥
- めまい
- 吐き気
「首や肩の凝りがひどい」「頭痛が続く」という方は、日常のスマホ・タブレットの姿勢を見直すチャンスです。
目の疲れ(眼精疲労)について
スマホやタブレットの画面を長時間見ると、目にも負担がかかります。
① 眼精疲労
画面をずっと見ると目の周りの筋肉が疲れて、
- 目が重い・痛い
- ピントが合わせにくい
- かすみやぼやけ
などが起こります。
② ドライアイ
画面を見ている時は、まばたきの回数が減ってしまいます。
普段は1分間に15〜20回まばたきしますが、画面を見る時は5〜10回に減ることも。
これが**目の乾き(ドライアイ)**を引き起こします。
③ ブルーライトの影響
画面から出る「ブルーライト」は目の奥まで届き、長時間見ると目の負担を増やします。
寝る前に見ると、睡眠の質の低下にも影響することがあります。
スマホ・タブレットを快適に使うための正しい姿勢
疲れや痛みを軽くするには、姿勢の工夫が大切です。
✔ 1. 画面を「目の高さ」に
下を向かないように、画面を目の高さに近づける工夫をしましょう。
- スマホスタンドを使う
- タブレットをテーブルのスタンドに立てる
- 本や台を使って高さを調整する
目の高さに近いと首への負担がぐっと減ります。
✔ 2. 深く座って背中を支える
浅く座ると前かがみになりやすいです。
椅子に深く座って背もたれに背中をつけることで、姿勢が安定します。
ソファでもクッションで腰や背中を支えるとラクになります。
✔ 3. 画面との距離は30〜40cm
顔を近づけすぎると、目と首の疲れが増えます。
目と画面の距離は最低でも30〜40cmを目安にしましょう。
小さい文字が見えにくい時は、文字サイズを大きくするのがおすすめです(後述)。
✔ 4. 肘を支える
スマホやタブレットを持っている腕をテーブルやクッションで支えると、肩や首への負担が軽減します。
定期的に休憩と時間制限を
正しい姿勢でも、休憩なしで長時間使うのはNGです。
🕒 1. 30分に1回、5分休憩
30分使ったら、
- 立ち上がって体を伸ばす
- 遠くを見る
- 首や肩を軽く動かす
などして、目も体もリセットしましょう。
タイマーやアラームを設定すると忘れません。
⏱ 2. 1日の使用時間を決める
例:
- 1日合計2時間まで
- 寝る前1〜2時間は見ない
など、自分ルールを決めて守るだけで負担がグッと減ります。
🌙 3. 寝る前の使用は控える
ブルーライトは睡眠に影響します。
寝る1〜2時間前はスマホ・タブレットを控えて、ゆったりした夜の時間を意識しましょう。
首と肩のストレッチ(簡単にできます)
痛みや凝りを和らげるストレッチです。
✔ 首を前後に
- 顎をゆっくり前に倒して5秒
- 後ろに倒して5秒
- 各5回ずつ
✔ 首を左右に
- 右に倒して5秒
- 左に倒して5秒
- 各5回ずつ
✔ 首を左右に回す
- 右を向いて5秒
- 左を向いて5秒
- 各5回ずつ
✔ 肩を回す
- 両肩を後ろへ大きく回す
- 10回程度
痛みが強い時は、無理せず「気持ち良い範囲」で行ってください。
目を休める方法
目の疲れにも、簡単なケアがあります。
👀 遠くを見る
画面を見た後は、遠くの景色を見るだけで目の筋肉がリラックスします。
👀 目を閉じる
1〜2分、目を閉じるだけでも疲れが取れます。
👀 温かいタオルでケア
温かいタオルを目の上にのせると、血行が良くなり目の疲れがやわらぎます。
👀 目薬を使う
ドライアイ用の目薬(人工涙液)は、市販でも効果的です。
ひどい時や頻繁な時は、処方薬も相談できます。
スマホ・タブレットの設定で目と首の負担を軽くする
🔹 文字サイズを大きく
高齢の方は文字サイズを大きめに設定すると、画面に近づかなくても読みやすくなります。
例:
- iPhone:「設定 → 画面表示と明るさ → テキストサイズ」
- Android:「設定 → ユーザー補助 → フォントサイズ」
🔹 明るさを適切に
明るすぎても暗すぎても目が疲れます。
部屋の明るさに合わせて調整しましょう。
🔹 ブルーライトカット機能を使う
夜間はブルーライト軽減機能をオンにすると、目への負担が減ります。
(例:Night Shift、ブルーライトフィルター)
🔹 ダークモードもおすすめ
背景を暗くする「ダークモード」は、画面の刺激をやわらげるので目が楽になります。
🔹 音声入力を活用
長い文章を入力する時は音声入力を使うと、下を向いている時間が減ります。
ブルーライトカット眼鏡も選択肢に
スマホやタブレットをよく使う方は、ブルーライトカット眼鏡も効果的です。
簡単に目の負担を軽くできますよ。
スマホ・タブレットの良い面もたくさん!
スマホやタブレットには、体への負担だけでなく、たくさんの良い面もあります。
- 孫や家族と簡単につながれる
- 写真や動画で日々の思い出を楽しめる
- 情報がすぐに得られる
- ゲームや脳トレアプリで楽しみながら頭の体操にもなる
LINEでのやり取りや、気軽なコミュニケーションは、脳にもよい刺激になります。
まずできることから始めてみましょう
「今日からできそう!」と思える簡単なこと:
- 画面を目の高さに調整
- 30分ごとに休憩
- 文字を大きく設定
- 簡単な首ストレッチ
- 寝る前は控える時間を作る
これだけで、首や目の負担はずいぶん軽くなります。
お悩みがあれば、ぜひご相談ください
- 「首や肩が痛い」
- 「肩こりがひどい」
- 「目が疲れやすい」
- 「スマホ・タブレットを長時間使っている」
そんな方は、クリニックでチェック&相談できます。
必要なら、痛み止めやストレッチのアドバイス、目薬の処方も行っています。
スマホやタブレットは、便利な道具
でも、使い方しだいで負担になることもあります。
正しい姿勢・休憩・設定の工夫で、快適に、楽しく使い続けられるようにしましょう。 孫とのLINE、楽しい動画、便利な情報…
これからもずっと楽しめるように、首と目を大切に、上手に付き合っていきましょう。

