認知症の初期症状とは?家族が気づきやすい変化
はじめに:「少し気になる変化」を感じたことはありませんか?
「同じことを何度も聞くようになった」
「物をなくすことが増えた」
「以前より外出しなくなった」
ご家族の様子を見て、このように感じたことはありませんか?
年齢とともに物忘れが増えることは珍しいことではありません。
しかし、
「以前とは少し違う」
と感じる変化が続く場合には、認知機能の変化が関係していることもあります。
認知症は突然始まるのではなく、ゆっくり進行することが多い病気です。
そのため、ご本人よりも先にご家族が変化に気づくことがあります。
今回は、ご家族が気づきやすい認知症のサインについて分かりやすくご説明します。
認知症は家族が気づくことが多い病気です
認知症の初期には、
「少し忘れっぽくなったかな」
という程度の変化しか見られないことがあります。
また、ご本人は変化を自覚していないことも少なくありません。
そのため、
- 一緒に暮らしているご家族
- 頻繁に連絡を取っているご家族
が変化に気づくことがあります。
同じことを何度も聞く
認知症の初期によく見られる変化の一つです。
例えば、
「今日は何曜日?」
「何時に出かけるの?」
といった質問を何度も繰り返すことがあります。
単なる物忘れとの違いは、
聞いたこと自体を覚えていない
ことです。
物をなくすことが増える
物の置き場所を忘れることが増える場合があります。
特に、
- 財布
- 鍵
- 眼鏡
- 通帳
など、日常的によく使う物が見つからなくなることがあります。
さらに、
「誰かが持っていった」
と考えてしまうこともあります。
約束や予定を忘れてしまう
認知症では、
出来事そのものを忘れてしまう
ことがあります。
例えば、
- 通院の日を忘れる
- 家族との約束を覚えていない
- 来客の予定を忘れる
といったことがみられます。
外出する機会が減る
以前はよく出かけていた方が、
- 散歩に行かなくなった
- 趣味をやめてしまった
- 人と会う機会が減った
という変化が見られることがあります。
意欲の低下が背景にある場合もあります。
同じ話を繰り返す
会話の中で、
同じ話題を何度も話す
ことがあります。
ご本人には繰り返している自覚がないことも少なくありません。
性格が変わったように感じる
認知症では記憶だけでなく、気持ちの面にも変化がみられることがあります。
例えば、
- 怒りっぽくなった
- 不安が強くなった
- 心配しやすくなった
- 疑い深くなった
と感じることがあります。
年齢によるもの忘れとの違い
加齢によるもの忘れでは、
忘れたことを自覚している
ことが多いです。
一方、認知症では、
忘れていること自体に気づきにくい
ことがあります。
これが大きな違いの一つです。
認知症以外が原因の場合もあります
気になる変化があっても、すぐに認知症と決まるわけではありません。
例えば、
- 睡眠不足
- ストレス
- うつ状態
- 脱水
- 薬の影響
- 体調不良
などでも似た症状が現れることがあります。
だからこそ、一度確認することが大切です。
ご家族が気をつけたいこと
変化に気づいても、
「どうして忘れるの?」
「さっき言ったでしょう?」
と責めてしまうと、ご本人も不安や混乱を感じやすくなります。
まずは、
「何か変化があるのかもしれない」
と考えながら見守ることが大切です。
気になる場合は、ご家族だけで相談していただくことも可能です。
森川内科クリニックでできること
もの忘れや認知機能の変化が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
当院では、
- 問診
- 簡単な認知機能の確認
- 必要に応じた検査
- 専門医療機関へのご紹介
などを行っています。
ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も受け付けています。
早めの相談が安心につながります
認知症は早めに気づくことで、
- 生活の工夫ができる
- 適切な支援につながる
- 今後の準備ができる
というメリットがあります。
「まだ大丈夫かな」
と思う段階こそ、相談しやすいタイミングです。
執筆者プロフィール
森川 髙司
医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長
専門:内科・消化器内科・呼吸器内科
地域の皆様の健康寿命延伸のため、生活習慣病の予防・改善指導に力を入れています。

