健康診断で「尿酸値が高い」と言われた方へ

痛風になる前に気をつけたい生活習慣

はじめに:「尿酸値が高めですね」と言われた方へ

健康診断で、

「尿酸値が高いですね」

と言われたことはありませんか?

「痛風になると、とても痛いと聞いたことがある」

「まだ症状はないけれど大丈夫だろうか」

と不安に感じる方も多いと思います。

実際、尿酸値が高くても、すぐに症状が出るとは限りません。

そのため、

「痛くないから大丈夫」

と考えてしまう方も少なくありません。

しかし、尿酸値が高い状態を放置していると、ある日突然、足の指の関節に激しい痛みが起こることがあります。

これが 「痛風」 です。

さらに、尿酸値の上昇は痛風だけでなく、腎臓への負担や生活習慣病とも関係しています。

今回は、尿酸値が高くなる原因や、今日からできる対策について分かりやすくご説明します。


尿酸とは?体の中でできる老廃物です

尿酸は、体の中で作られる老廃物の一つです。

食事に含まれる「プリン体」や、体内の細胞が分解される過程で作られます。

通常は腎臓でろ過され、尿として体の外へ排出されます。

しかし、

  • 体内で作られる量が多い
  • 尿として排出されにくい

という状態になると、血液中の尿酸が増えてしまいます。

この状態が続くと、

高尿酸血症

と呼ばれる状態になります。


尿酸値が高くなる原因

尿酸値が高くなる原因は一つではありません。

毎日の生活習慣が大きく関係しています。

プリン体を多く含む食品

よく知られているものとして、

  • ビール
  • レバー
  • 干物
  • 魚卵類

などがあります。

ただし、尿酸値が高くなる原因はプリン体だけではありません。

食べ過ぎ

食事量が多いと、尿酸も増えやすくなります。

特に、

  • 肉料理が多い
  • 外食が多い
  • 満腹になるまで食べる

といった習慣がある方は注意が必要です。

水分不足

水分が不足すると、尿酸が尿として排出されにくくなります。

特に年齢を重ねると、のどの渇きを感じにくくなることがあります。

知らないうちに水分不足になっている場合も少なくありません。

体重の増加

肥満は尿酸値の上昇と深く関係しています。

体重が増えると尿酸が作られやすくなり、排出も低下しやすくなります。


痛風とはどんな病気?

痛風は、関節に尿酸の結晶がたまり、強い炎症を起こす病気です。

最も多いのは、

足の親指の付け根

ですが、

  • 足首
  • 足の甲

などに起こることもあります。

特徴は、

  • 突然発症する
  • 強烈な痛みがある
  • 関節が赤く腫れる
  • 歩くのもつらくなる

ことです。

「風が吹いても痛い」と表現されるほど強い痛みが出ることもあります。


尿酸値が高い状態を放置するとどうなる?

痛風発作だけが問題ではありません。

尿酸値が高い状態が続くと、

  • 痛風
  • 腎機能の低下
  • 尿路結石

などの原因になることがあります。

また、

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病

などの生活習慣病を合併している方も少なくありません。

症状がないうちに対策を始めることが大切です。


今日からできる尿酸値対策

難しいことを始める必要はありません。

まずは続けられることから取り組んでみましょう。

水分をしっかり摂る

尿酸を体の外へ排出するためには、水分補給が大切です。

目安は、

1日1.5〜2リットル程度

です。

水やお茶がおすすめです。

食べ過ぎを避ける

腹八分を意識するだけでも効果が期待できます。

特に夜遅い時間の食べ過ぎには注意しましょう。

アルコールは適量に

お酒を飲む方は、

  • 飲酒量を減らす
  • 休肝日を作る

ことを意識してみましょう。

ビールだけでなく、日本酒や焼酎なども飲み過ぎには注意が必要です。

少し体を動かす

おすすめは、

  • 散歩
  • ウォーキング
  • 軽い体操

などです。

体重管理にもつながり、尿酸値改善の助けになります。


他の生活習慣病とも深く関係しています

尿酸値が高い方は、

  • 高血圧
  • 脂肪肝
  • 中性脂肪の上昇
  • 血糖値の上昇

がみられることがあります。

これらは共通する生活習慣が関係しているため、尿酸値だけでなく健康全体を見直すことが大切です。


森川内科クリニックでできること

尿酸値は血液検査で確認することができます。

健康診断で、

「尿酸値が高いと言われた」

「年々数値が上がっている」

という方は、お気軽にご相談ください。

当院では、

  • 生活習慣のアドバイス
  • 食事内容の見直し
  • 必要に応じたお薬のご相談

を行っています。

患者さま一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる方法をご提案いたします。


まとめ:症状が出る前の対策が大切です

尿酸値が高いだけでは、すぐに痛みが出るわけではありません。

しかし、放置すると突然の痛風発作や腎臓への負担につながることがあります。

だからこそ、

症状がない今こそが対策を始めるチャンスです。

  • 水分をしっかり摂る
  • 食事量を見直す
  • お酒を控えめにする
  • 軽い運動を続ける

こうした小さな積み重ねが、将来の健康を守ることにつながります。

健康診断で尿酸値の上昇を指摘された方は、「まだ症状がないから」とそのままにせず、一度生活習慣を見直してみましょう。

執筆者プロフィール
森川 髙司
医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長
専門:内科・消化器内科・呼吸器内科
地域の皆様の健康寿命延伸のため、生活習慣病の予防・改善指導に力を入れています。

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