インフルエンザが早くも流行!2026年はなぜ早い?症状・予防対策・ワクチン接種を解説

「まだ暑いのに、もうインフルエンザ?」
そう驚いている方も多いのではないでしょうか。
2026年は、例年よりかなり早い時期から季節性インフルエンザの流行が確認されています。
厚生労働省によると、2026年8月17日~23日の1週間における定点医療機関当たりの平均報告件数が1を超えたことを受け、8月28日にインフルエンザの「流行入り」が公表されました。
これは、感染症法が施行された1999年以来、2番目に早い流行入りです。
「今年は大流行するの?」
「インフルエンザワクチンは早めに受けたほうがいい?」
「家族にうつさないためには何をすればいい?」
この記事では、2026年のインフルエンザの流行状況とともに、症状、予防対策、ワクチン接種、発症したときの対応について分かりやすく解説します。
2026年のインフルエンザは異例の早さで流行入り
インフルエンザといえば、「冬に流行する感染症」というイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし、2026年は夏の段階ですでに流行入りが公表されました。
厚生労働省は2026年9月8日の大臣記者会見で、8月17日~23日の定点医療機関当たりの平均報告件数が1を超えたことを踏まえ、8月28日に流行入りを公表したと説明しています。
さらに、今年の流行入りは1999年以来2番目の早さとなりました。
ただし、ここで注意したいのが、
「流行入りが早い=この冬に必ず大流行する」
というわけではないことです。
厚生労働省も、今回の早い流行入りが、必ずしも今後の大きな流行を意味するものではないとしています。
今後どの程度感染が広がるかについては、引き続き最新の流行状況を確認していくことが大切です。
なぜ2026年のインフルエンザはこんなに早い?
「なぜ今年は夏からインフルエンザが流行しているの?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
しかし、現時点では早期流行の原因が一つに特定されているわけではありません。
厚生労働省は、国立健康危機管理研究機構(JIHS)で、流行の原因や今後の動向について分析していくとしています。
そのため、
「暑さが原因」
「海外からの持ち込みが原因」
など、特定の要因だけで今回の流行を説明するのは適切ではありません。
大切なのは、「まだ夏だからインフルエンザ対策は必要ない」と考えないことです。
季節だけで判断せず、地域の感染状況を確認しながら対策を始めましょう。
インフルエンザの主な症状は?
インフルエンザでは、
- 発熱
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 強いだるさ
などの全身症状が比較的急に現れることがあります。
さらに、
- のどの痛み
- 鼻水
- せき
など、一般的な風邪と似た症状がみられることもあります。
特に注意したいのは、高齢者、小さなお子さん、基礎疾患のある方などです。
インフルエンザでは、肺炎などを合併して重症化する場合もあります。
症状が強い場合や、呼吸が苦しい、意識状態がおかしい、ぐったりしているなど気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
今日からできるインフルエンザ予防対策
2026年は早い時期から流行しているため、「冬になってから対策する」のではなく、今から感染対策を意識することが大切です。
厚生労働省では、インフルエンザなどの感染症対策として、手洗い、適度な湿度、十分な休養と栄養、人混みを避けること、換気などを挙げています。
1.こまめに手を洗う
帰宅したときや食事の前などには、流水と石けんで手を洗うことを心がけましょう。
手洗いは、手指に付着したウイルスなどを物理的に除去する基本的な感染対策です。
インフルエンザだけでなく、さまざまな感染症の予防につながります。
2.室内をこまめに換気する
暑い時期はエアコンを使い、窓を閉め切ったまま長時間過ごすこともあります。
しかし、季節を問わず換気は重要です。
エアコンで室温を調節しながら、換気扇や窓などを利用して、可能な範囲でこまめな換気を心がけましょう。
3.適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下することがあります。
特に乾燥する季節には、加湿器などを利用して50~60%程度の湿度を保つことも一つの方法です。
4.十分な睡眠とバランスの良い食事を
忙しいからと睡眠時間を削ったり、食事を抜いたりしていませんか?
十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけ、日頃から体調を整えておくことも大切です。
5.人混みでは感染対策を意識する
インフルエンザなどの感染症が流行している時期には、特に高齢者や基礎疾患のある方、妊婦の方、体調の悪い方などは、人混みや繁華街への外出を控えることも選択肢です。
人混みに入る必要がある場合には、不織布マスクの着用なども感染対策の一つとなります。
2026年はインフルエンザワクチンを早めに受けるべき?
2026年は流行入りが非常に早かったため、
「今年はインフルエンザワクチンをいつ受ければいい?」
と気になっている方も多いでしょう。
インフルエンザワクチンを接種しても、感染を完全に防ぐことはできません。
一方で、感染後に発症する可能性を低減する効果や、発症した場合の重症化を予防する効果が期待されています。
今回の早い流行を受け、厚生労働省は、医療機関の接種体制などが整えば、自治体の判断によって例年より早く定期接種を開始することも可能であると全国の自治体に周知しています。
ただし、実際の接種開始時期、対象者、料金などは自治体や医療機関によって異なります。
そのため、
「今年はいつ接種すればいい?」
「もうワクチンを受けたほうがいい?」
と迷っている場合は、お住まいの自治体やかかりつけ医療機関の最新情報を確認することをおすすめします。
発熱したらどうする?「発症から48時間」が一つのポイント
インフルエンザが疑われる症状が出た場合は、無理に学校や職場へ行かず、まず体調を確認しましょう。
抗インフルエンザウイルス薬について、厚生労働省では、適切な場合に発症から48時間以内に服用を開始すると、発熱期間が通常1~2日短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少するとしています。
ただし、
「インフルエンザになったら全員が抗ウイルス薬を飲まなければならない」
という意味ではありません。
抗インフルエンザウイルス薬が必要かどうかは、
- 症状
- 発症からの時間
- 年齢
- 基礎疾患
- 重症化リスク
などを踏まえて医師が判断します。
高齢者や小児、基礎疾患のある方など、重症化が心配される場合には、早めに医療機関への相談を検討しましょう。
家庭内感染を防ぐためにも早めの対策を
家族の一人がインフルエンザに感染すると、家庭内で感染が広がることがあります。
日頃から、
- 手洗い
- 換気
- 咳エチケット
- 十分な休養
- 体調が悪いときに無理をしない
といった対策を習慣にしておくことが大切です。
特にせきやくしゃみなどの症状がある場合は、マスクの着用やティッシュ・腕などで口と鼻を覆うなど、咳エチケットを心がけましょう。
「流行してから慌てて対策する」のではなく、流行が始まった段階から家族みんなで予防を意識することが大切です。
まとめ|2026年は例年より早めのインフルエンザ対策を
2026年は、季節性インフルエンザが8月28日に流行入りし、1999年以来2番目に早い流行入りとなりました。
ただし、流行入りが早かったからといって、この冬に必ず大流行するとは限りません。
現時点では早期流行の原因についても分析が続けられています。
必要以上に不安になるのではなく、最新の情報を確認しながら、
- 手洗い
- 換気
- 適度な湿度
- 十分な休養と栄養
- 人混みでの感染対策
など、基本的な対策を続けていきましょう。
また、2026年はインフルエンザの流行が例年より早く始まっているため、ワクチン接種を検討している方は、自治体や医療機関の接種開始時期も早めに確認しておくとよいでしょう。
「まだ暑いから大丈夫」と季節だけで判断せず、今年は少し早めにインフルエンザ対策を始めることが大切です。
※本記事は2026年9月9日時点の厚生労働省公表情報をもとに作成しています。感染状況や予防接種に関する情報は今後変更される可能性があります。症状や治療について不安がある場合は、医療機関へご相談ください。
執筆者プロフィール
森川 髙司
医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長
専門:内科・消化器内科・呼吸器内科
地域の皆様の健康寿命延伸のため、生活習慣病の予防・改善指導に力を入れています。

