健康診断で「中性脂肪が高い」と言われた方へ
揚げ物だけが原因ではありません
はじめに:健康診断で「中性脂肪が高い」と言われた方へ
健康診断の結果を見て、
「中性脂肪が高いですね」
と言われたことはありませんか?
「揚げ物はあまり食べていないのに…」
「脂っこいものはそれほど好きではないのに…」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、中性脂肪が増える原因は油だけではありません。
甘いものや炭水化物の摂り過ぎも大きく関係しています。
中性脂肪は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに増えてしまうことが多い数値です。
しかし、早めに生活習慣を見直すことで改善が期待できます。
今回は、中性脂肪が高くなる原因や、今日からできる改善方法について分かりやすくご説明します。
中性脂肪とは?体に必要なエネルギーです
中性脂肪は、体を動かすための大切なエネルギー源の一つです。
食事から摂ったエネルギーが余ると、中性脂肪として体に蓄えられます。
適量であれば問題ありませんが、増え過ぎると健康への影響が出てきます。
中性脂肪が高い状態が続くと、
- 動脈硬化
- 心臓病
- 脳梗塞
などのリスクが高くなる可能性があります。
そのため、健康診断で指摘された段階で対策を始めることが大切です。
中性脂肪が高くなる原因
「脂っこいものを食べ過ぎたから」
と思われがちですが、中性脂肪は油だけで増えるわけではありません。
特に大きく関係しているのが、
糖質の摂り過ぎ
です。
糖質は、
- ご飯
- パン
- 麺類
- お菓子
- 甘い飲み物
などに含まれています。
体で使い切れなかった糖質は、中性脂肪として蓄えられてしまいます。
意外な原因① 甘いもの
- せんべい
- まんじゅう
- チョコレート
- クッキー
こうしたお菓子が毎日の習慣になっていませんか?
少量であれば問題ありませんが、毎日続くと中性脂肪が上がりやすくなります。
「少しだけだから大丈夫」と思っていても、積み重なることで数値に影響することがあります。
意外な原因② 炭水化物の摂り過ぎ
ご飯やパンは体に必要なエネルギー源ですが、量が多過ぎると余った分が脂肪として蓄積されます。
特に、
- ご飯を大盛りにする
- おかわりをする
- 麺類とご飯を一緒に食べる
- 夜遅い時間に食事をとる
といった習慣には注意が必要です。
「甘いものは食べないのに数値が高い」という方は、主食の量を見直してみることも大切です。
意外な原因③ お酒
お酒を飲む習慣がある方は、お酒そのものだけでなく糖質にも注意が必要です。
例えば、
- ビール
- 日本酒
- チューハイ
には糖質が含まれています。
また、お酒を飲むと食欲が増し、おつまみの量が増えやすいことも関係しています。
「お酒はほどほどだから大丈夫」と思っていても、飲酒習慣が中性脂肪に影響している場合があります。
中性脂肪が高い状態を放置するとどうなる?
中性脂肪が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、動脈硬化が進みやすくなります。
動脈硬化は自覚症状がほとんどないまま進行することが特徴です。
そして進行すると、
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞
などの重大な病気につながる可能性があります。
だからこそ、「少し高いだけだから大丈夫」と放置しないことが大切です。
今日からできる中性脂肪対策
特別なことを始める必要はありません。
まずは無理なく続けられることから取り組んでみましょう。
甘いものは回数を決める
楽しみを完全にやめる必要はありません。
目安としては、
週2〜3回程度
にすると続けやすくなります。
主食の量を少し控える
例えば、
- ご飯を半膳減らす
- 小盛りにする
- おかわりを控える
といった小さな工夫でも効果が期待できます。
夜遅い食事を控える
夜遅く食べたエネルギーは脂肪として蓄積されやすくなります。
できるだけ就寝の2〜3時間前までに食事を終えることをおすすめします。
少し体を動かす
おすすめは、
- 散歩
- ウォーキング
- ラジオ体操
などです。
1日20分程度でも継続することで改善が期待できます。
脂肪肝や血糖値とも深く関係しています
中性脂肪が高い方は、
- 脂肪肝
- 血糖値の上昇
- 糖尿病予備群
がみられることがあります。
これらは別々の病気ではなく、生活習慣の影響を共通して受けています。
そのため、中性脂肪だけでなく血糖値や肝機能も一緒に確認していくことが大切です。
森川内科クリニックでできる検査
中性脂肪は血液検査で確認することができます。
健康診断で、
「中性脂肪が高い」
「去年より数値が上がっている」
と言われた方は、早めにご相談ください。
「まだ薬を飲むほどではないから大丈夫」
と思われる段階こそ、生活習慣を見直す良いタイミングです。
患者さま一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる改善方法をご提案いたします。
まとめ:少しの工夫が将来の健康につながります
中性脂肪は、毎日の生活習慣の影響を受けやすい数値です。
- 食事の量を見直す
- 甘いものの回数を減らす
- 主食の量を調整する
- 少し体を動かす
こうした小さな積み重ねが改善につながります。
健康診断で中性脂肪の上昇を指摘された方は、そのままにせず早めに対策を始めましょう。
将来の心臓病や脳卒中を予防するためにも、今できることから始めてみませんか。
執筆者プロフィール
森川 髙司
医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長
専門:内科・消化器内科・呼吸器内科
地域の皆様の健康寿命延伸のため、生活習慣病の予防・改善指導に力を入れています。

